2013年に二ホンウナギは絶滅危惧種(環境省)に指定
EU(欧州連合)は6月に、ウナギ全種をワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動物の国際取引)の対象にするよう提案した。
2025年11月に開かれる締約国会議で、3分の2以上が賛成すれば採択される。
二ホンウナギはすでに、2013年に絶滅危惧種として環境省からレッドリストに指定されているにもかかわらず、
日本の水産庁は「二ホンウナギは十分な資源量が確保され、国際取引による絶滅の恐れはない」と猛反発。
その根拠として示されたのが、水産庁所轄の「水産研究・教育機構」が行っている二ホンウナギの漁獲量などの調査リポートだ。
リポートには、稚魚のシラスウナギの個体数減少傾向について、毎年記載していたが、2025年4月公表の英語版では、その記述が欠落していた。
私には「事務的な手違い」だとは到底思えないし、資源減少の記載があるにも関わらず、
「回復傾向で絶滅する恐れはない」とする水産庁の態度に疑問を感じざるを得ない。
また、このリポートが依拠する論文も「正確な資源動向の分析には不適当だ」と、
ウナギの資源管理に詳しい中央大海部健三教授は指摘している。
水産庁は自民党議員や業界団体の影響を受けやすいという。
水産庁も関係団体などの顔色をうかがっていないで、海部教授が言うように
「言い訳せずに真面目に資源管理に取り組むべきだ」
環境省と水産庁の奇妙な同調
なぜかレッドリストに指定した環境省は、ワシントン条約に対しては水産庁と同調するという。
環境省の態度は腑に落ちない。
他国からの指摘は受け付けないということか?
それとも、うなぎ好きの国民に忖度しているのか?
養殖うなぎならいいのか?
土用の丑の日のうなぎかば焼きの生産量はすさまじい感じがするのは私だけであろうか?
心配になるほどスーパーに陳列されている。
そのうち約7割が中国からの輸入で、値段は比較的安い。それもそのはず、
中国産のうなぎの半分はアメリカウナギとのデータもあるそうだ。
国産は養殖ものでも値段は高い。
二ホンウナギがレッドリストに載ってから、養殖と書かれたかば焼きを購入している人も
いるかもしれない。
養殖ウナギだから大丈夫と思っていないだろうか?
しかし、ウナギの完全養殖はまだ発展途上であり、稚魚のシラスウナギを捕獲してきて大きく育てているにすぎない。
稚魚が捕獲できなくなれば、うなぎのかば焼きは食べれなくなるということを忘れないでいてほしい。
そのために何をすればよいのか? 政府がしっかりと音頭をとって、二ホンウナギを守っていくことである。
日本の食文化と言えるうなぎのかば焼きをいつまでも食べることができるようにするため、私たちにできることはある。
2025.9.25 毎日新聞 社説 : https://mainichi.jp/articles/20250925/ddm/005/070/076000c
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
